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下水道メンテナンス / SPR工法

SPR工法

《概要》
SPR工法は下水道や農業用水用水、工業用・排水など、老朽化した様々な管路を非開削で再生します。老朽化した既設管の内側に、硬質塩化ビニル製のプロファイルによる管路を形成し、その隙間に裏込め材を注入します。こうして、既設管・裏込め材・プロファイルが一体化した強固な複合管を構築し、管路の機能を再生します。また、「どんな形状の断面でも非開削で水を流しながら」施工できるため、交通や市民生活に対する影響が少なく、また、工期・工事費とも開削工法と比べ大幅に削減でき、現代の社会・経済環境にたいへん適した工法です。

《更正管の特徴》
裏込材がリブの間に喰い込む独自構造によりアンカー効果を発揮することで、強度ある複合管として更正されます。プロファイルの持つ独自のリブ形状と二重ロック構造により、水密性に優れ、進入水を遮断します。更生後の流下能力は更正前の設計流量と同等以上になります。材質は下水道用塩ビ管と同じなので、耐食性に優れ、酸、アルカリ、硫化水素等に侵されません。継手がなく柔軟性に富んだ更正管が、地震時の変位をプロファイルの嵌合部において吸収し管渠の機能を確保します。

《施工時の特徴》
  開削工法に比べ騒音や交通規制などの社会い活動への影響が少なく、工費・工期とも大幅に削減できます。産業廃棄物の発生もありません。下水を流したまま施工ができ  るため、本管内の仮排水は不要です。他の工法と比べ住民への影響は少なくなります。円形・矩形(ボックスカルバート)・馬蹄形(アーチカルバート)等、どんな断面でも  自由に製管できます。マンホール間を一定の勾配をつけて施工できます。曲線用プロファイルの使用等により、屈曲部の施工が可能です。また、プロファイルを熱融着して延長  することで長距離施工に対応することが出来ます。自走式製管機で施工する場合、部分補修や、管路の途中までの施工にも対応できます。

施工手順
1)事前調査
管渠内を調査し、施工の可否を決定します。

2)製管径の決定
事前調査の結果に基づき、製管径の決定を行います。標準管径は既設管径に対して流量が同一となる管径を基本としています。既設管の不陸・蛇行・段差等の状況に応じて製管径を選定できます。

3)製管
製管方法には元押式と自走式があります。

4)浮上防止
管渠内を調査し、施工の可否を決定します。

5)裏込め注入 本工法用に開発した裏込めモルタルを注入します。 注入前に取付管用水栓を取付けます。 管口はシールして裏込め注入管を設置します。


6)取付管口削孔
1.取付管より削孔する装置桝より削孔機を挿入し空気により刃先を広げ、回転させ削孔します。
2.既設管内より仕上げする装置既設取付管削孔部が不揃いの場合、本管内部から仕上げます。

7)管口・インバート仕上げ
本管の管口とインバートの仕上げを行って作業終了です。

※詳細はSPR工法協会オフィシャルサイトをご覧ください。

オメガライナー工法

《概要》
下水道管材として多くの優れた特性を持つ硬質塩ビ管を更生管として使用するために誕生した「形状記憶塩ビ管“オメガライナー”」。ギリシャ文字のΩ(オメガ)状に折畳んだ塩ビ管を管内に挿入し、蒸気で過熱することで円形に復元します。圧縮空気により既設管に密着させ、非開削で老朽管路の機能を再生します。

《特徴》
オメガライナーは加熱のみで円形にスピード復元するため、工期短縮とコストの縮減に貢献します。開削工法に比べ騒音や交通規制などの社会活動への影響が少なく、臭気の発生や火災の心配もありません。周辺環境にやさしい施工を実現します。オメガライナーはJSWASK-1の扁平強度規格及び「管更正の手続き(案):日本下水道協会発行」の設計指針にも準拠した自立管(オメガライナーRの場合)です。既設管の劣化度合いを問わず、強度・耐久性・水理性に優れた自立塩ビ管として更正します。工場で厳重に管理された状態で製造されたオメガライナーは、蒸気による過熱のみで円形に復元します。したがって、現場化学反応(硬化反応)をさせる必要がなく、安定した品質が確保でき、環境に配慮した安全でスピーディな更正が可能です。既設管に屈曲部がある場合でも、シワなく追従し、美しい内面に仕上がります。取付管の更正では曲がり90度でもシワなく追従します。


加熱開始直後

10分後円形復元開始

20分後ほぼ円形復元

施工手順
1)既設管への引き込み
マンホールよりオメガライナーを既設管に引き込みます。ドラム巻き長さは50m以上(呼び径により異なる)で、1スパンを無接続で引き込み可能です。

2)蒸気加熱で円形復元
ボイラーユニット車よりオメガライナーの内部に蒸気を送り込みます。蒸気によって加熱されたオメガライナーは形状記憶効果により円形に復元します。

3)圧縮空気により既設管と密着
円形復元後、低圧の圧縮空気(0.03~0.20Pa)を送り込むことで、既設管内面に密着します。低圧をかけたまま空気で冷却することにより、完全に密着して、耐久性、耐食性に優れた塩ビ管による更生管路が完成します。


※詳細はSPR工法協会オフィシャルサイトをご覧ください。